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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
◇ ◇ ◇
「結構痕が残ってるけど、痛いよね?」
「ははは、ちょっとだけ痛いかな」
「擦り傷もあるよ……ごめん」
キツく縛ってと言ったものの、その後の行為が激しかったせいもあるのか、予想以上に手首にはくっきりと縛った痕跡が残ってしまった。
布で擦れた部分に、孝秀が心配そうな顔で軟膏を塗ってくれている。
傷を作ったのは私の方なのに孝秀の方が泣きそうな顔になっていて、申し訳ないけど笑みが溢れてしまう。
「メグ? どうしたの」
「ううん……孝秀の方が痛そうな表情してるから、面白いなぁって」
「だって、本当に痛そうだよ。やり過ぎた……」
凄く辛そうな面持ちになる孝秀の心が嬉しかった。
まだまだ孝秀のことを知り尽くしていないけど、この人の心は『優しい』と思えた。
「孝秀、次はいつ会えるかな?」
孝秀の優しさに穏やかな気持ちで、次回の約束を確認する。
連日で会えた時もあったから、翌日も多少期待していると――――
「しばらく無理かな……一週間くらい」
「え……一週間?」
孝秀の家に来るようになってから、三日以上会えないのは初めてだった。
「結構痕が残ってるけど、痛いよね?」
「ははは、ちょっとだけ痛いかな」
「擦り傷もあるよ……ごめん」
キツく縛ってと言ったものの、その後の行為が激しかったせいもあるのか、予想以上に手首にはくっきりと縛った痕跡が残ってしまった。
布で擦れた部分に、孝秀が心配そうな顔で軟膏を塗ってくれている。
傷を作ったのは私の方なのに孝秀の方が泣きそうな顔になっていて、申し訳ないけど笑みが溢れてしまう。
「メグ? どうしたの」
「ううん……孝秀の方が痛そうな表情してるから、面白いなぁって」
「だって、本当に痛そうだよ。やり過ぎた……」
凄く辛そうな面持ちになる孝秀の心が嬉しかった。
まだまだ孝秀のことを知り尽くしていないけど、この人の心は『優しい』と思えた。
「孝秀、次はいつ会えるかな?」
孝秀の優しさに穏やかな気持ちで、次回の約束を確認する。
連日で会えた時もあったから、翌日も多少期待していると――――
「しばらく無理かな……一週間くらい」
「え……一週間?」
孝秀の家に来るようになってから、三日以上会えないのは初めてだった。