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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
一週間くらい大した日数じゃないのに、コンスタントに会っていたせいか、一ヶ月くらい会えないみたいに思える。

何で、そんなに?

聞いてみたいけど……

私は、孝秀の『彼女』ではない。

その現実を痛感させられた。

ショックが隠しきれずに急に黙りになってしまった私に孝秀は苦笑いをして

「今描いている絵を仕上げたいんだ……時間掛けたくないから集中して描きたくて。約束の日までには終わらせるから」

珍しく沢山の言葉を並べて私を励ましてくれた。

必死で説明してくれただけで、凄く嬉しくて胸が温かくなる。

「うん……分かった。頑張ってね。一週間後、楽しみにしてるね」

「あぁ……俺も」

心から素直な気持ちで応援したけど、気のせいか孝秀は悲しそうな顔に見えた。

気になって孝秀の顔を見詰めると、さっきまで私を喘がせていた手が伸びてきて、優しく髪を梳いていく。

その優しい感触が孝秀の心だと……

信じようと思った。

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