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白い背中と君の藍
第7章 ブラック◆消えて…
「――――っ!!」
私の夢がガラスのように砕けて、真っ黒な闇の底に落ちていく。
ショックで立ち尽くしている私になど気にも留めず、マキコはアパートから出て行った。
バッタン――――!
ドアが閉まる音と共に、スイッチが切れたみたいに膝から床へ崩れ落ちる。
力尽きて、ぼんやりと視線を宙に彷徨わせた。
一体、何が起きたの?
一気に知った真実に頭を整理したいけど、思考が停止したみたいに何も考えられなかった。
私はただ……
孝秀と笑い合いながら、手を繋いで歩きたいだけなのに……。
孝秀に好きなように絵を描いて貰いたいだけなの……に……。
現実の視界に入ってくるのは、壁一面のマキコの絵。
「い……やぁ……」
胸の奥からドス黒い感情が噴き出し、私の全身は澱んだ泥水に染まっていく。
何がいけなかったの?
私と孝秀は何も悪くないのに――――!!
「消えてしまえばいいんだ……」
この女が!!
耳元でもう一人の私が囁いた。
私の夢がガラスのように砕けて、真っ黒な闇の底に落ちていく。
ショックで立ち尽くしている私になど気にも留めず、マキコはアパートから出て行った。
バッタン――――!
ドアが閉まる音と共に、スイッチが切れたみたいに膝から床へ崩れ落ちる。
力尽きて、ぼんやりと視線を宙に彷徨わせた。
一体、何が起きたの?
一気に知った真実に頭を整理したいけど、思考が停止したみたいに何も考えられなかった。
私はただ……
孝秀と笑い合いながら、手を繋いで歩きたいだけなのに……。
孝秀に好きなように絵を描いて貰いたいだけなの……に……。
現実の視界に入ってくるのは、壁一面のマキコの絵。
「い……やぁ……」
胸の奥からドス黒い感情が噴き出し、私の全身は澱んだ泥水に染まっていく。
何がいけなかったの?
私と孝秀は何も悪くないのに――――!!
「消えてしまえばいいんだ……」
この女が!!
耳元でもう一人の私が囁いた。