この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白い背中と君の藍
第11章 ホワイト◇君の背中に
この真っ白い部屋の中で、孝秀の心に羽が広がり始めていく。

「うん!  うん!  孝秀に……描いて貰いたい!」

涙がどうにも抑え切れなくて、両手で顔を覆い隠すと

「メグ……顔見せてよ」

もう痣が消えた手首を孝秀は掴んで、門をひらくみたいに手を左右に開いた。

「やぁ……見ないで……」

泣いて不細工になった顔を見られたくなくて、俯こうとすると孝秀は下から顔を覗き込んできくる。

そして……

「メグは……可愛いよ」

そう言って真っ直ぐ見上げてくる瞳は、虚空を見詰めていた目とは違って、私が映っていた。

「ふぅぅぅ……孝秀ぇ!!」

「うん……」

私の中で何かが弾け飛んで、本能のままに孝秀の胸の中に飛び込むと、腕を背中に回して力強く抱き締めてくれる。

孝秀が私だけを見ている――――!!。

叶わない願いだと思ったことが、今現実に起きていた。

/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ