この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白い背中と君の藍
第12章 カナリアイエロー◇壊れた鳥籠
愕然と立ち尽くす私に眞貴子は、憎悪の目で睨んでくる。

「本当に目障りな小娘ね……」

「酷い……なんてことするんですか」

例え私が憎まれようと、蔑まされようと構わない。

でも孝秀をこれ以上傷付けるのだけは、許せなかった。

「目障りなのは、アナタの方よ!  もういい加減孝秀を開放してあげてよ!  お金も何とかするから!」

ほんの一瞬の隙で良いから、電話を掛けたかった。

床に倒れたまま、ピクリとも動かない孝秀が心配で仕方ない。

早く救急車を呼ばないと、もし後遺症とか残ったら、それこそ孝秀は籠の鳥になってしまう。

だけど眞貴子は孝秀を自分の好きな時に遊ぶ玩具程度にしか思っていなかった。

「冗談じゃない。絶対孝秀は自由にしないわよ。あんた達だけ幸せになろうなんて絶対許さない!」

「何それ……私たちの人生はアナタには関係ないのに」

歪んでいる。

眞貴子は孤独過ぎて、人を思いやる気持ちを失ってしまっている。

『消えてしまえ……』

自分の奥底から、想像も付かないほど汚い感情が姿を現してきた。

/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ