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白い背中と君の藍
第12章 カナリアイエロー◇壊れた鳥籠
ザクッ!ザクッ!
ザクッ――――!
眞貴子の絵を切り刻んだ夢を思い出す。
「お前なんか……消えちゃえ……消えちゃばいい……」
独り言のように何度も呟いた。
「何ブツブツ言ってるのよ……気持ち悪い」
「お前なんか孝秀の前から消えてしまえ――――!!」
思いっきり憎しみを込めて叫び、玄関から近いキッチンから夢で見たような先の鋭い包丁を手に握る。
眞貴子の居る場所からはまだ遠い位置から、包丁の先を向けて威嚇するが
「何、それで脅してるつもり? いい加減、消えないと孝秀の手を潰してやるわよ」
「え……孝秀の手を……」
眞貴子は楽しそうに笑って、孝秀の右手の甲にイーゼルの脚を載せた。
「な……止めてよ」
いくらなんでも眞貴子でも本気では、やらないとは思ったのに
「別に絵なんて描けなくても、下半身は動くでしょ〜」
そう言って、孝秀の手にイーゼルを突き立てた。
ザクッ――――!
眞貴子の絵を切り刻んだ夢を思い出す。
「お前なんか……消えちゃえ……消えちゃばいい……」
独り言のように何度も呟いた。
「何ブツブツ言ってるのよ……気持ち悪い」
「お前なんか孝秀の前から消えてしまえ――――!!」
思いっきり憎しみを込めて叫び、玄関から近いキッチンから夢で見たような先の鋭い包丁を手に握る。
眞貴子の居る場所からはまだ遠い位置から、包丁の先を向けて威嚇するが
「何、それで脅してるつもり? いい加減、消えないと孝秀の手を潰してやるわよ」
「え……孝秀の手を……」
眞貴子は楽しそうに笑って、孝秀の右手の甲にイーゼルの脚を載せた。
「な……止めてよ」
いくらなんでも眞貴子でも本気では、やらないとは思ったのに
「別に絵なんて描けなくても、下半身は動くでしょ〜」
そう言って、孝秀の手にイーゼルを突き立てた。