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白い背中と君の藍
第13章 スカイブルー◇君と見る空
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
月日は流れ――――
孝秀と出会った夏から三年が経過した。
私は介護士の資格を取って、地元の施設へ週三日でヘルプに行かせて貰っている。
手隙の時には実家の文具屋を手伝って、平々凡々と日々を過ごしていた。
智充先輩は都内の大手企業に無事に就職が決まり、時間が合えば時たま飲み会をしている。
その度に
「たく恵はいい加減手を打てよ! こんな優良物件他にないだろが!」
「先輩それ、耳にタコです。大体その自信何処からくるんですか〜?」
何年も聞かされていると、もうネタなのかもと思ってきて突っ込んでみると
「バァ〜カ! 恵限定で発揮するんだよ!」
「またバァ〜カ、言う〜!」
「気にするところ、そこじゃないだろ!!」
「先輩こそモテるんだから、いい加減私で妥協すんの止めましょうよ!」
半ば本気で言うと
「……まだ、アイツ探してるのか?」
先輩は神妙な顔で聞いてきた。
「はい……往生際悪いですけど、彼から預かっている物があるんで」
そう……
私はまだ彼に会える日を願っている――――。
月日は流れ――――
孝秀と出会った夏から三年が経過した。
私は介護士の資格を取って、地元の施設へ週三日でヘルプに行かせて貰っている。
手隙の時には実家の文具屋を手伝って、平々凡々と日々を過ごしていた。
智充先輩は都内の大手企業に無事に就職が決まり、時間が合えば時たま飲み会をしている。
その度に
「たく恵はいい加減手を打てよ! こんな優良物件他にないだろが!」
「先輩それ、耳にタコです。大体その自信何処からくるんですか〜?」
何年も聞かされていると、もうネタなのかもと思ってきて突っ込んでみると
「バァ〜カ! 恵限定で発揮するんだよ!」
「またバァ〜カ、言う〜!」
「気にするところ、そこじゃないだろ!!」
「先輩こそモテるんだから、いい加減私で妥協すんの止めましょうよ!」
半ば本気で言うと
「……まだ、アイツ探してるのか?」
先輩は神妙な顔で聞いてきた。
「はい……往生際悪いですけど、彼から預かっている物があるんで」
そう……
私はまだ彼に会える日を願っている――――。