この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
白い背中と君の藍
第3章 スカーレット◇近付けたら
築何年くらいだろうか、かなり老朽化している二階建てのアパート。
部屋のドアは四つしかなくて小さめだ。
男性は自転車を敷地内に適当に置いた。
他の住民の邪魔にならないかと気になっていると、男性はジーンズのポケットからアパートの鍵を取り出して一階のドアに差し込んだ。
「ここ……古いし、俺しか住んでないから気兼ねなく」
「一人暮らし?」
「うん、このアパート俺だけ」
「??」
家族が居なくて、一人って意味だよね?
一般論的に判断したけど、中に入って状況をやっと理解する。
「どうぞ」
「お邪魔しま……えぇっ!?」
玄関に踏み込んだ途端、異質な部屋の状況に一瞬唖然としてしまった。
部屋の造り自体は六畳一間の1K構造だけど――――
「これ……隣に部屋に繋がってるんですか?」
「うん、穴開けた」
まるでビックリハウスみたい――――
壁には隣の部屋に繋がるドアが取り付けられていた。
部屋のドアは四つしかなくて小さめだ。
男性は自転車を敷地内に適当に置いた。
他の住民の邪魔にならないかと気になっていると、男性はジーンズのポケットからアパートの鍵を取り出して一階のドアに差し込んだ。
「ここ……古いし、俺しか住んでないから気兼ねなく」
「一人暮らし?」
「うん、このアパート俺だけ」
「??」
家族が居なくて、一人って意味だよね?
一般論的に判断したけど、中に入って状況をやっと理解する。
「どうぞ」
「お邪魔しま……えぇっ!?」
玄関に踏み込んだ途端、異質な部屋の状況に一瞬唖然としてしまった。
部屋の造り自体は六畳一間の1K構造だけど――――
「これ……隣に部屋に繋がってるんですか?」
「うん、穴開けた」
まるでビックリハウスみたい――――
壁には隣の部屋に繋がるドアが取り付けられていた。