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白い背中と君の藍
第3章 スカーレット◇近付けたら
舌を夢中で動かしている間に、鳥羽さんの手が背中に回されてきて身体が密着するくらい引き寄せられる。

「あっ……」

「口……開けて」

驚いて動きが止まった私に、鳥羽さんは次のステップに誘った。

「うん……」

言われた通り口を開いていく。

どれくらい開いたらいいかな?

鳥羽さんの次の行動が分からないから、開けられるだけ開けようと思っていると全開になる前に唇を塞がれた。

「んんっ!!」

隙間がなくなる程、口が密封されて一瞬圧迫感を感じる。

反射的に息を吸いたくなったけど、そんなことは出来る訳もなく、鼻から吸うことすら念頭から飛んでいく。

溺れたみたいな感覚に鳥羽さんの背中に咄嗟に掴むと、Tシャツの上から背中に爪を立ててしまった。

「ふぅん……くぅ……」

息――――吸いたい!!

眉根をギュッと寄せると唇が少し離れて

「ごめん……苦しい?」

鳥羽さんが優しく囁き、顔を覗き込んできた。

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