この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
「待っててくれたの?」って、聞いてみたいけど、自惚れているみたいで言えない。

たまたまここに居たのかもしれないし。

でもせっかく会えたのだから、もう少し話をしたかったし――――

また、触れて欲しかった。

「鳥羽さん、これから何処か行くの?」

遠回しに当たり障りなく聞いてみると

「メグ……この後、時間ある?」

逆に聞き返される。

しかも『時間ある?』って、どういうことかな?

少し期待に近いものが、広がりだす。

「ある!  いっぱいあるよ!!」

ただ帰ろうとしてただけだから、本当に予定はなかったけど、そんなことを思わず張り切って答えてしまう。

「そう……良かった」

鳥羽さんは、はにかんだように小さく笑みを浮かべて、手を差し出してきた。

意図が汲み取れずに、手を凝視してしまう。

「えっと?」

「自転車の鍵……貸して」

「鍵?」

「アパートまで、また歩きでいい?」

それって――――

『期待』は一気に『確信』に変わった。

/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ