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白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
「うん!! 全然、大丈夫!」
声のトーンを上げて満面に笑う私に、鳥羽さんは口端を上げる。
凄く嬉しかった。
最初に比べたら明らかに鳥羽さんが心を開いてくれている気がする。
自転車の鍵を渡すと鳥羽さんは外してくれて、また押して運んでくれようとしていた。
「鳥羽さん、自分で押すよ」
「ううん、押させて」
「ありがとう……」
「自転車、久々だし」
ちょっと不思議な返し方だったけど、鳥羽さんの優しさだと思うと胸が温かくなる。
何より、また鳥羽さんの部屋に行けることに、嬉しくて仕方なくて細かいことは気にならなかった。
キスした日と同じように、鳥羽さんの後ろを歩調を合わせて付いて行く。
何か話したかったけど、要らないこと言ってしまうかもと、口を噤んだまま彼の背中をずっと見詰める。
二人ともアパートまで、黙ったままだった。
声のトーンを上げて満面に笑う私に、鳥羽さんは口端を上げる。
凄く嬉しかった。
最初に比べたら明らかに鳥羽さんが心を開いてくれている気がする。
自転車の鍵を渡すと鳥羽さんは外してくれて、また押して運んでくれようとしていた。
「鳥羽さん、自分で押すよ」
「ううん、押させて」
「ありがとう……」
「自転車、久々だし」
ちょっと不思議な返し方だったけど、鳥羽さんの優しさだと思うと胸が温かくなる。
何より、また鳥羽さんの部屋に行けることに、嬉しくて仕方なくて細かいことは気にならなかった。
キスした日と同じように、鳥羽さんの後ろを歩調を合わせて付いて行く。
何か話したかったけど、要らないこと言ってしまうかもと、口を噤んだまま彼の背中をずっと見詰める。
二人ともアパートまで、黙ったままだった。