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白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
「うん!  あの日の空のまんまだよ」

手の甲で目尻を隠しながら、笑顔で鳥羽さんに振り返ると――――

「メグ……」

「鳥羽さん!?」

力強く抱き締められた。

鳥羽さんの腕が身体を包むように巻きついている。

汗を吸ったTシャツは少し湿っていて、暑い中待っていてくれた鳥羽さんの姿を想像させた。

硬い胸の感触が布越しに頬に伝わってきて、ドキドキして脈拍が早くなってくる。

男の人の身体って……
こんなに硬いんだ。

驚きで下げていた両手を鳥羽さんの背中に這わせていく。

背中に回した腕に力を入れると、鳥羽さんも応えてくれるかのように、私を抱き締める腕に力が込められた。

鳥羽さん――――好き!!

今まで好きになった人はいたけど、ここまで胸を熱くさせた人は鳥羽さんが初めてだ。

伝えたい……
でも知り合って間もないのに、もう気持ちを言っても良いのかな?

鳥羽さんの胸の中で戸惑っていると、耳元に顔が寄せられて――――

「メグ……顔上げて」

切ない声が鼓膜を震わせた。

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