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白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
「うん……しよ」
鳥羽さんは表情を穏やかに和らげる。
どんどん色を変える鳥羽さんに、私も染められていくような気がして嬉しくなった。
自分に近付いてくる鳥羽さんの顔を見ていたくて、また目を少し開けておく。
鳥羽さんの顔も好き。
涼しげな切れ長の目に長い睫毛、筋の通った鼻も、柔らかくて温かい
――――唇。
この間、数え切れないくらいキスをした。
私は自然と少し唇を開くと、鳥羽さんの上唇がその間に差し込まれて
「……ん」
チュッ……
鳥羽さんの唇に挟み込まれた下唇が、小粒の葡萄の実を皮の中から吸い込むみたいに啄ばまれていく。
薄皮を吸われる度に、額に軽い眩暈が襲う。
「はぁ……ぁ……」
唇の隙間から吐息を零すのも、かなり慣れてきた。
鳥羽さんの顔の傾きが大きくなって、唇がクロスするみたいに重ねられる。
力を強く押し付けられて、口を大きく開かされた。
「ふぅぅ……ん……」
何かこないだより、激しい?
前回とのキスを比べていると、生温かい肉ひらが口の中をネットリとなぞり始める。
鳥羽さんは表情を穏やかに和らげる。
どんどん色を変える鳥羽さんに、私も染められていくような気がして嬉しくなった。
自分に近付いてくる鳥羽さんの顔を見ていたくて、また目を少し開けておく。
鳥羽さんの顔も好き。
涼しげな切れ長の目に長い睫毛、筋の通った鼻も、柔らかくて温かい
――――唇。
この間、数え切れないくらいキスをした。
私は自然と少し唇を開くと、鳥羽さんの上唇がその間に差し込まれて
「……ん」
チュッ……
鳥羽さんの唇に挟み込まれた下唇が、小粒の葡萄の実を皮の中から吸い込むみたいに啄ばまれていく。
薄皮を吸われる度に、額に軽い眩暈が襲う。
「はぁ……ぁ……」
唇の隙間から吐息を零すのも、かなり慣れてきた。
鳥羽さんの顔の傾きが大きくなって、唇がクロスするみたいに重ねられる。
力を強く押し付けられて、口を大きく開かされた。
「ふぅぅ……ん……」
何かこないだより、激しい?
前回とのキスを比べていると、生温かい肉ひらが口の中をネットリとなぞり始める。