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白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
正座になったけど立っているよりは楽になった。

鳥羽さんも広げた両足の間に、私を挟むように座る。

足の幅の分少し距離が出来てしまい、私は両手を床につき、身体を前に傾けて唇を押し付けた。

鳥羽さんは何度も顔の角度を変えながら、食むように唇を貪っていく。

前回より激しいキスに、鳥羽さんに求められているみたいで満たされる気持ちが身体の隅々に広がっていくかのようだった。

「はぁ……はぁ……んふぅ……」

クチュ……ペッチャ――――

絵の具の臭いがただよう部屋に、唇を食べ合う水音が響き渡る。

温かくて柔らかい感触――――

唾液が混ざった味――――

高揚感に疼く下腹部――――。

全てが心地良くて、脳みそが蕩けてしまいそうだ。

キスだけでこんなに気持ちがいいなら、それ以上はどうなるんだろ?

覚え始めた蜜の味に、欲望と期待が膨らんでくる。

もっと鳥羽さんに触れたい。

そう思うと同時に

ピッチャ……

鳥羽さんの唇が離れた。

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