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白い背中と君の藍
第4章 クリア◇蜜の味
「待ってて……」

鳥羽さんは近くに置いてあった、アルコール入りのウェットティッシュに手を伸ばした。

その光景に、これからされる行為がリアルになってくる。

鳥羽さん、帰ったらいつもちゃんと手を洗うんだよね……
結構、神経質なのかな?

アトリエ風のこの部屋も、画材が雑然と置かれているが、散らかっている感じはしない。

「お待たせ」

手の消毒が終わった鳥羽さんの声に、いよいよ自分の『女』の部分が異性に――――

鳥羽さんに触られるんだと緊張感が一気に高まってきた。

「うん……このまま?」

「……膝で立てる?」

「う、うん」

頭が真っ白になりそうで、とにかく鳥羽さんの言われた通りに膝立ちをする。

「俺の肩に手を乗せて」

「うん……」

恐る恐る、手を乗せると次の指示が出た。

「服……汚さないように片方脚抜いて」

「えっ……分かった」

「下ろすね……」

「……うん」

ショートパンツのウエストに鳥羽さんの手が掛けられて、ゆっくりと下にズラされていく――――。


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