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白い背中と君の藍
第1章 インディゴ ◇始まりの空
「あ……」
さっきの『藍色男子』!!
思い出していた矢先に形になって目の前に現れた本人に、驚きと恥ずかしさで一気に顔が赤くなる。
バーコードリーダーを握ったまま固まっている私に男性は、お弁当を差し出した。
「……これ」
「は、はいっ!?」
「これ……温めて」
「はい! 温めますか!?」
テンパり過ぎて会話が噛み合わなくなっている私を見兼ねた智充先輩が、透かさずお弁当を取り上げて
「お弁当、温めますね〜!」
満面の笑顔を男性に向けながら、肘で私をせっついてくる。
「ほら……早く!」
「すみません! 少々お待ち下さい!」
我に返って慌ててバーコードを読み込むと、先輩がお弁当をレンジに入れてくれた。
次にお茶のバーコードを読み取ろうとしたら、上手く掴めずに指を滑らせてしまって――――
ゴンッ!
思いっきり倒してしまう。
やだぁ〜!
私、ドジ過ぎる!!
「す、すみません!!」
泣きたい気持ちで必死に謝ると
「……いえ」
――――凄く優しい声が返ってきた。
さっきの『藍色男子』!!
思い出していた矢先に形になって目の前に現れた本人に、驚きと恥ずかしさで一気に顔が赤くなる。
バーコードリーダーを握ったまま固まっている私に男性は、お弁当を差し出した。
「……これ」
「は、はいっ!?」
「これ……温めて」
「はい! 温めますか!?」
テンパり過ぎて会話が噛み合わなくなっている私を見兼ねた智充先輩が、透かさずお弁当を取り上げて
「お弁当、温めますね〜!」
満面の笑顔を男性に向けながら、肘で私をせっついてくる。
「ほら……早く!」
「すみません! 少々お待ち下さい!」
我に返って慌ててバーコードを読み込むと、先輩がお弁当をレンジに入れてくれた。
次にお茶のバーコードを読み取ろうとしたら、上手く掴めずに指を滑らせてしまって――――
ゴンッ!
思いっきり倒してしまう。
やだぁ〜!
私、ドジ過ぎる!!
「す、すみません!!」
泣きたい気持ちで必死に謝ると
「……いえ」
――――凄く優しい声が返ってきた。