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第18章 陶酔

「あ……」


後ろから伸びてきた手に、優しく両胸を包まれた。
ゆるゆると撫でるような触り方なのに、すでに反応してしまっていた真ん中の尖りは、そっと掠られるだけでもその気持ちよさを全身に伝える。

首筋から耳元を這う先生の唇。
静かに目を開ければ、鏡に映るその愛撫。
目の当たりにして、ぞくぞく……っと身体が震えた。


「っは……んっ……！」


ちろちろと、その舌先が耳のかたちを辿った。
首を竦めるように反応すると、先生はさらにそこをせめてくる。
揺するようにされる耳たぶ。
尖らせた舌先は、耳の穴にまで入ってこようとする。


「や……あっ」


ぴちゃぴちゃといういやらしい音を耳にじかに聞かされながら、胸を触るその手つきも次第に激しくなっていく。


「……ひっ」


そのまま、尖りをきゅっとつままれた。
びくんっ、と跳ねる身体。
その拍子に耳から離れた先生の唇は、再び首筋へと埋められた。

左胸から離された手。
私の頬に触れ、くい、と右を向かされる。
そこにあったのは先生の顔。


「……舌」


囁かれ、従えば、先生もそれを伸ばしてきた。
触れ合う、互いの舌先。
ぴたぴたと合わせ、くるくると絡ませ、舌だけをそうやって交わらせる。


「ん……っは……んんっ！」


その最中に、再び胸へと戻された左手。
くりくりと、両胸の尖りを指先で擦り合わせるようにされ、気持ちよさに身体に力が入らなくなる。
顔を先生の方に向けてはいるものの、舌を触れ合わせる余裕など一気になくなった。