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水蜜桃の刻
第18章 陶酔


「……やらしい顔」


先生が呟いた。
同時に私の両足を抱えるようにし、そのまままたさらに足を大きく開かせる。
そして足の付け根に置いた両手を左右に引いた。


「や……!」

「充血してる」


どこのことを言ってるかなんて明らかで、思わずそこが疼く。


「ひくついてるよ」


すぐにまた言葉にされ、恥ずかしさに唇を噛んで俯いた。


「ほら、ちゃんと見て」


なのに先生はそう言って私の顎を掴み、くいっと正面を向かせる。


「やっ」


思わず目を閉じれば、先生が耳に這わせてきた舌。
ひっ、と首を竦めた拍子に離れても、またすぐそこを舐め上げてくる。


「見るの」


そして、そう……有無を言わせないような低く、深い声────。


そっと、目を開けた。


鏡に映る、先生の膝の上で足を大きく広げる私。
いやらしいところが丸見えになっている。


「……興奮する?」


耳元で囁く先生。
また、手が足の付け根に戻り、左右にくっと引かれる。
や……と呟きながらも、見てしまった。
赤く色づいた私のその部分。
こんなふうに見るのは初めてのことで、その生々しさに恥ずかしくなる。


「……ここでいつも咥えこんでるんだよ、俺の」


耳元でそんな言葉を囁かれれば、先生とのセックスを思い出してしまう。
先生のもの。何度もさわり、口にも挿れ……舌を這わせたあれが。


「っ……」


顔が熱い。
そこが、じんじんする。
それだけじゃない。ひくひくと、いやらしく反応しているのがわかる。


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