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水蜜桃の刻
第18章 陶酔


「ここに」


つ……と、先生の指が。


「ひくついてるここに」


ぴちゃ、と水音を鳴らしながら。


「……俺のが」


迷いなく蜜穴をとらえ、ぬぷ……と少しだけはいりこむ。
あ、と私の口から声にならない息が漏れた。


「すごいな」


そのまま、入り口付近を掻き回すようにされた。
ぴちゃぴちゃと音がする。
弄られているそこはもうどれだけ濡れているんだろう。
鏡に映る、いやらしく動く先生の指先。
左手を口にあて、必死で声を押し殺した。
呼吸はもうすでに荒く、ん……と、時折漏れてしまう、甘ったるい息。

もっと──もっと奥まで、欲しくなる。


「……せんせっ、ちゃんとして……っ……」


鏡の中の先生に訴えながら、私のそこを弄っている手に、右手で触れれば


「じゃあもっとその気にさせて?」


そんな言葉を返され、指先がそこから離れた。
反対に、そのまま手を掴まれ、その場所に導かれる。
ぬるっとした感触を、指先に感じた。
割れ目を下から上に辿るようにして、蜜をたっぷりとすくわされる。


「……っや、ああ……んっ……」


首を振るも、先生の手は止まらない。
とうとう、敏感なところに私の指が触れる。


「ん……!」


ここ? と耳元で聞かれ、こくりと頷く。
恥ずかしいのに、その恥ずかしさにさえ興奮してしまっている自分がいた。
先生の言葉のひとつひとつに、自分が高められていくのを感じる。


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