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水蜜桃の刻
第18章 陶酔
「や……」
繋がっているそこみたいに、身体もぴったりとくっついていたい──そう思った私が不満を訴えると、ふっと柔らかく目を細めた先生が、私の顔にその整った顔を近づけてくる。
あ……と、その意図にすぐに気づき、顔を傾けてそれを待つ。
「ん……」
目を開けたまま、受け入れた。
先生も目を開けてた。
視線を絡ませながら、唇を合わせる。
ちゅっ……と何度も押し当てあっては離しながら、それが深まっていく過程をゆっくりと楽しんだ。
ふふ、と思わず緩んだ頬。
ん? と目で問うてきた先生は、私の頬に両手を添える。
「っ、ん」
舌を出し、べろりと唇を舐めてきた。
私もそうやって応じれば、舌先だけが触れ合うぴちゃぴちゃという水音が部屋に響く。
とうとう唾液が零れそうになり、俯いて、は……と息を吐く。
再び顔を上げると、先生と視線が絡んだ。
……次の瞬間、引き寄せられるように私たちは激しく唇を合わせていた。そう、先生は私を、私は先生を──まるで貪るように。
時折漏れる、私と先生の荒い息。
求めて、求められることで生じるその苦しさは甘美な色を纏ったそれだった。
口づけに呼応するように、きゅんと疼く……繋がっている部分。
痙攣するように時折そこがきゅっと締まり、先生のものを締めつける。
ああ……と、形のいい唇がら深く吐かれる息。
それはどこまでも甘やかで、たまらなく色っぽい。