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水蜜桃の刻
第20章 蜜刻


先生ってこんなだったの?
ほんとはこんな、想いにストレートなひとだったの?
これほどの想いを、隠してたの?
隠し続けてたの?


そんな私の状態を知ってか知らずか、先生がソファーからおりた。
私を抱き起こし、そのまま背もたれに寄りかからせる。
先生の言動についていくのが必死の私は、目を合わせることすらもうできずに、ただ俯いていた。

目の前の床に膝をつく先生。
私の髪を指先ですくうようにして触れてきて、それって俺のせい? と苦笑した。


「……だって……先生が……」


掠れ声で、答えれば


「俺が?」


かぶせるように聞き返され、ごくん……と思わず唾を飲み込む。
目を閉じて、一気に口にした。


「……忍先生がいじめるから……っ……」


は……と先生が息を漏らす、気配。

突然、両膝を掴まれる。
そのまま、ぐいっと開かされた。


「!?」


目を開けた私が戸惑う間もなく、内側から腕を入れられ、両足を抱えるように持ち上げられてソファーに足裏をつけさせられる。


「っ、やっ」


私の腕をとり、そのまま私の開かれた足に外側から回させる。
太ももを両手で開く形にさせられると、先生が私の腰を引いた。
ソファーに浅く腰掛けるような体勢で、どろどろのそこを、足のあいだの床に跪く先生の目の前に晒してしまう形になる。


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