この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の刻
第3章 その唇


「……時間かけてゆっくり、なんて無理だけど」

「いい」


ぎゅっ、と先生に縋る腕に力を込める。


「……したことあるの?」


こくん、と頷いて答えると、先生は表情を変えずに、まあ……だろうね、と呟く。


「俺、ゴム持ってないけど」


続けられた言葉に、私はチェストを指差した。
いつもここでしかしなかったから避妊具はここに置いていた。
まだ残ってるはずだった。


「どこ」


私の説明に、先生は身体を離して立ち上がり、そこを探ってその箱を取り出す。


「……まだ子供だと思ってたけど、違ってたってことか」


ぼそっと呟いたその言葉に、またどきりとした。
そしてその動悸は激しくなる一方で。


「いつもここで?」


躊躇いがちに頷くと


「……真面目な子だと思ってたのにな」


ふ……、と。
口元の片側だけを歪めるようにするその笑い方────。


どうしよう。
見たことのないその表情に、たまらなくなる。


好き。
やっぱり私、先生が好き。


きゅうっ、と。
締めつけられるように胸が苦しくなった。




/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ