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呪いのしるしを、君の体に。
第7章 7
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高槻が寝るのは
夜の23時半。
起きるのは朝の6時半
きっちり7時間睡眠。
ファイルにも書いてあるし
そして、一緒に生活をしていれば
たとえ部屋が別々だったとしても
相手の生活リズムは分かってくる。
ことりは高槻が就寝したのを
部屋の壁にぴったりとくっついて確認した。
念には念をと、テラスからもそうっと高槻の部屋を見に行ったのだが
やはりきっちりと寝たようだった。
「よし」
それから30分間、自分の部屋で待機して
ことりは深呼吸をすると
静かに自分の部屋を出た。
『絶対にお仕置きなんてさせない』
夜中にこっそり入って本を抜き
朝に戻しておけば気づかれることはない。
ことりがこういう時に見せる執着心は
とんでもないものだった。