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呪いのしるしを、君の体に。
第2章 2

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突如現れた男、高槻忍は
文学界に文字通り彗星のごとく突然現れた、国民的文芸賞の受賞者だった。


そのあまりにも鮮烈な文章と、純文学的要素を含んだ新しい言葉に、日本中が驚いた。
なんと、受賞当時、高槻は若干20歳。
ゴーストライターの噂も立つほどだった。


突如受賞に輝いた高槻に、マスコミは大忙しとなった。
それもそのはずで、すらりとした長身に、くりっとした目が美しい、美青年だったからだ。


整った顔立ちからは想像のできない、胸をえぐられるような文章に、人々は感服した。
そこからしばらくの間、マスコミの喧騒から逃げるようにその存在を隠すようにしていた高槻が
活動を再開したのはつい数年前。
そして、驚異的なスピードでヒット作を飛ばしつづけている。


しかし、メディア露出も少なく、その正体は不明のまま。
それが謎と反響を呼び、根強い高槻ファンを形成していた。


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