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呪いのしるしを、君の体に。
第2章 2
「大丈夫、放心していますが?」
そう言われて、ことりはふと現実にひき戻った。
「ありがとうございます」
深々と頭を下げ、そして泣き出してしまった友人を座らせる。
友人は泣き止まず、ずっと嗚咽を漏らした。
「まあ、とりあえず僕は退散しますね。これ、何かあったら連絡入れてください」
そう言って高槻は名刺2枚と、お金をことりにそっと渡す。
「え? あの、これは…?」
「嫌なことがあった後は、パフェでも食べるといいですよ。ここの小倉パフェは絶品だから」
ことりに耳打ちして、にこっと笑うと2人は去って行った。