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快楽主義者
第2章 ーーfarstーー
「そう……事実がわかれば手のひらを返したようにみんな去るんだから」
何年も前のことがフラッシュバックする。
『凛子ちゃんのお母さんって…クスクス……可哀想……クスクス』
目の前がグラグラして私は床に座り込んだ。
『おい、次は俺〜……いいだろ凛子』
「はぁ……はぁ……やだ、消えて消えて消えて」
思い出したくない記憶が巡り呼吸が荒くなる。
常に置いてある睡眠剤になんとか手を伸ばし無理矢理飲み込んだ。
そのうち強い睡魔が襲ってきてそのまま眠りこんだ。
目を開けたら夜中3時。そんなに長くは寝なかった。
普段から眠れない私は睡眠剤に頼って寝る生活に体慣れたのか薬を飲んでも深い眠りにはつけなくなっていた。