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快楽主義者
第2章 ーーfarstーー
でもそんな女の裏側を知って一度悪いイメージがつけば
それは一生変わらないのだ。
いいイメージは常に更新されても、悪いイメージはたった一度で全てが覆されそこで確実に定着されてしまう。
だから行為の時も、必ず慣れてない素振りをする。
そして彼女持ちや既婚者を好むのはバレてはいけないから人に私と何かあったなどと口にしないこからもある。
そうすれば私が本当は快楽主義者であるというイメージはつかない。
汚れた女だというイメージにはならない。
古びたアパートで暮らしていることもすべてはイメージ。
女はこんなところに住んでると知った時点で距離を置く。
貧乏なんだ。可哀想。などと腹の中ではほくそ笑みながら。