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秘愛  
第2章 動き出す・・
すんなりそう言えた自分に驚いた。
言われた遙香も驚いた。

「私なんかを・・飲み仲間にしてくれるの?」

「それはこっちのセリフですよ。
 オレみたいな小僧の相手、してもらえますか?」

「・・うん、喜んで・・篠宮くん、ありがと・・」

その時遙香の瞳が光った。
キラッと、一瞬だったけど、確かに光った。
水分を含んだ・・あれか・・・?


「フライドポテト、冷めちゃいましたね。っていうか、 
 なんで焼き鳥屋でフライドポテトなんすか?」

話題を変えよう。
もっと遙香を笑顔にできる話をしよう。
孝明は遙香の鼻先にポテトをぶら下げて笑わせた。

甲高い声をあげながら反撃してくる遙香に愛くるしい表情が戻ってきたのを見て、
安堵以外に別の感情があることにも・・気づいた。
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