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第2章 動き出す・・

「完璧な人じゃない・・私より年上なのに
　どこか頼りなげなとこがあって、でもいざとなったら頼れて。
　何より私のすべてを包み込んでくれる・・それと・・・」

そこで遙香は口ごもる。
含んだような笑いを見せた後、首を振って見せた。

「ううん、なんでもない・・
　あんまり派手にのろけると篠宮くんにバカにされそうだからこのへんで止めておくわ」

「え～？途中で止めるって、ありですか？」

今度は孝明が腕組みをする。
体を反らせてめいっぱい大きな態度を示して見せる。
でもすぐに目が笑った。

「ま、今日のところは勘弁してあげますよ。
　いっぺんに奥村さんの秘密聞いちゃうのももったいない気がするし。
　その続きはまた次回に取っておきます。
　・・またこうして相手してもらえますか？」