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秘愛
第5章 この手の中に
まるで暑くなるのに合わせるかのように、
仕事はあとからあとから追ってきた。
遙香とは3週間、顔を合わせていない。
その間に自分がシンガポールへの出張で4日間日本を離れ、
戻ってくるのと入れ違いに今度は遙香がベトナムへと出張に出た。
そんな擦れ違いもあって、あっという間に
3週間もの時間が過ぎていた。
昼休み。
弁当を買いに出る時、エレベーターを降りると
隣りのエレベーターから吐き出された人波の中に遙香の姿を見つけた。
3人の女子社員達と財布片手に楽しそうにおしゃべりしていた。
・・あ、帰ってきたんだ、遙香さん・・
大きな口をあけて笑っている遙香の様子を、
斜め後ろからそっと見送る。
会えなかった間に彼女に対する気持ちは形を成してきた。
そして次のチャンスには自分の想いを伝えてみよう・・
そう決心もついた。
遙香たちから少し遅れてビルを出る。
夏の日差しは浴びるだけで幸せを感じられる、そんな明るさに彩られていた。
仕事はあとからあとから追ってきた。
遙香とは3週間、顔を合わせていない。
その間に自分がシンガポールへの出張で4日間日本を離れ、
戻ってくるのと入れ違いに今度は遙香がベトナムへと出張に出た。
そんな擦れ違いもあって、あっという間に
3週間もの時間が過ぎていた。
昼休み。
弁当を買いに出る時、エレベーターを降りると
隣りのエレベーターから吐き出された人波の中に遙香の姿を見つけた。
3人の女子社員達と財布片手に楽しそうにおしゃべりしていた。
・・あ、帰ってきたんだ、遙香さん・・
大きな口をあけて笑っている遙香の様子を、
斜め後ろからそっと見送る。
会えなかった間に彼女に対する気持ちは形を成してきた。
そして次のチャンスには自分の想いを伝えてみよう・・
そう決心もついた。
遙香たちから少し遅れてビルを出る。
夏の日差しは浴びるだけで幸せを感じられる、そんな明るさに彩られていた。