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秘愛
第2章 動き出す・・
あの日から、孝明が喫煙室前をうろつく回数はぐんと増えた。
トイレに行くたび、給湯室へ行くたび、隣の部署へ行くたび・・
喫煙室の中をのぞいては、遙香の姿を探した。
・・なんで奥村さんのこと探してんだ?オレ・・
はっきりとした理由なんて全然ない。
まさか惚れたのか?
いきなりそこまで飛躍してみるが、そうとも言えない、と思う。ただ・・
あの時、遙香の横顔に、暗い影のようなものが見えた気がしたのだ。
なにか心配事とか辛い事とか、
そんなことがあるんじゃないかって。
それを見て、同類相憐れむ的な、仲間、が欲しくなったのかもしれない。
今の孝明にはぶっちゃけられる相手がいない。
史彦には言えない。
自分の本当の気持ちを話したりできない。
史彦と凌空とオレは・・
友達なんだから・・
いつまでも付き合う大切な仲間、なんだから・・
そこで彼女に目をつけた。
なんと言っても、年上の女子ならなおさら、話しやすい。
6歳も年下の男のことを気負わず叱咤激励してくれるだろう。
そう自分勝手な想像をしながら、
遙香とまた話せる機会を見つけたいと、孝明は思っていた。
トイレに行くたび、給湯室へ行くたび、隣の部署へ行くたび・・
喫煙室の中をのぞいては、遙香の姿を探した。
・・なんで奥村さんのこと探してんだ?オレ・・
はっきりとした理由なんて全然ない。
まさか惚れたのか?
いきなりそこまで飛躍してみるが、そうとも言えない、と思う。ただ・・
あの時、遙香の横顔に、暗い影のようなものが見えた気がしたのだ。
なにか心配事とか辛い事とか、
そんなことがあるんじゃないかって。
それを見て、同類相憐れむ的な、仲間、が欲しくなったのかもしれない。
今の孝明にはぶっちゃけられる相手がいない。
史彦には言えない。
自分の本当の気持ちを話したりできない。
史彦と凌空とオレは・・
友達なんだから・・
いつまでも付き合う大切な仲間、なんだから・・
そこで彼女に目をつけた。
なんと言っても、年上の女子ならなおさら、話しやすい。
6歳も年下の男のことを気負わず叱咤激励してくれるだろう。
そう自分勝手な想像をしながら、
遙香とまた話せる機会を見つけたいと、孝明は思っていた。