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よくある恋愛モノ
第10章 そして、確信



「な、何なんですか!?」



不安が一気に大きくなる



「誰か知りませんけど、警察に…っ……」



ドサッ…



後ろから殴られ、美和は意識が途切れた






美和……



“もう一生会えないかもしれない”



凪は街をふらふらと歩きながら、ずっとそのことを考えていた

例え美和が許したとしても、俺は自分が赦せない



「はぁ……」



最近めっきり冷たくなってきた風に当たりながら凪はため息をついた

昼夜問わずふらふらと出歩いているため、本当に悪い奴に誘われることも増えた

だが、薬物はもちろん、酒に手を出すことすらできない

そんなことをすれば、本当に美和に顔向けできなくなる



“まだ期待してんのか、俺は”



美和がまた声をかけてくれると

俺を許すから、自分を責めるなと

そう言ってくれることを



“深くなくていい……昔のように…昔に帰れるなら、なんだって差し出してやる”



だから…頼むから……っ



ヴゥー…



凪ははっとして目を見開く

おそるおそる取り出した携帯の画面には……



“美和”



夏休み前は川本と登録していた、今では何よりも大切な、愛しい名前



ゴクッ…



凪は気持ちを落ち着かせ、出来るだけ冷静に電話に出ようと試みた



「美和? どうした、めずらしいな」

「ふーん、この子美和チャンっていうんだー」



電話口から聞こえてきたのは、美和の声ではない



「……誰だ?」

「えーっとぉ、美和チャンを保護しているものですけれどもぉ?」



凪の顔がみるみる引きつった



「どういう意味だよ!」

「だーかーら、てめーの大切な女をオレたちのものにしちゃったってこと」



先ほどとはまた別の男の声がした

どうやら相手はスピーカーにして話しているようだ



「お前ら美和に何したんだ?」

「さぁ何でしょー?」

「美和に手ぇ出したらぶっ殺す!」



凪は電話に向かって思いっきり怒鳴った



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