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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第7章 ☆SS2: 隠れて甘いkissをして

「仕方ないなぁ。
ヤキモチ焼きの立花に、ひとつイイ事教えてあげる」


デスクに戻ろうとする咲原の後ろを、重い足取りで付いていくと

振り返った咲原が周りを見渡して、声を潜めた。


「立花は向かい側だから、知らないと思うけど。
隣りの私はバッチリ見えてるわよ」

「………?」

「立花が営業で社内に居ない時も
“ 開ける ” 度に、香ちゃん笑顔になってるの」


見えてる?
何が?


「開ける度にって、どういうこと?」

「……香ちゃんのデスクの、1番上の引き出しにね」


続きを催促すると、背伸びをした咲原が俺の耳元で囁く。


「立花の隠し撮り写真が入ってるのよ♡」

「………!」

「この前までは、アイドルグループの男の子のスナップショットだったけど
シゲさんのBARで飲む、素敵な働く男子に変わってたわ」

「………っ」


「……私が言ったってこと、内緒よ?」



離れた咲原が、先にフロアへと戻っていったけど

ふいうちをくらった俺は、暫くその場から動けなかった。


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