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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第9章 ☆SS4: 喘彼×隠甘コラボ/超SS企画②
.。.:* side 彩 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
今年のバレンタインデーは金曜日。
閉店間近の時間に着いたけど、波留くんのお店は案の定女性客でごった返していて
会話もそこそこに、予約してあったチョコレートを3箱受け取った。
雪でもチラつきそうな、2月の夜。
足早にマンションに帰って、ヒーターのスイッチをONにする。
「これはお義母さん達で、こっちが沙月ちゃん」
ホットコーヒーを一口飲んで、同封してあった小分けの紙袋を取り出した。
明日、宮本家に集まることが決まっていて
バレンタインの翌日になってしまうけど、渡そうと決めていたトリュフのアソートメント。
透明のケースから見える一粒一粒が、宝石のように輝いて見える。
「ん~♪ カカオのいい香り♡」
さっきから独り言が止まらないくらい、私のテンションは上がる一方だ。
最後の1箱は、自分用に買ったご褒美。
6個入りと12個入りで迷ったけど、やっぱり大きい方にして正解!
「もったいないから、1日2粒ずつにしよ……
……!」
箱を開けて、アーモンドのショコラを摘まんだと同時に
リビングのドアが開いて、翔ちゃんが姿を現した。