この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第9章 ☆SS4: 喘彼×隠甘コラボ/超SS企画②
「翔ちゃん、お帰り」
「………」
「……あれ?まだ9時だよ?
珍しく早いね」
あと2時間は帰ってこないと思ってたから、食事の用意はまだ何もしていない。
とりあえずビールだけ飲んでてもらおうかな。
部屋着に着替えて完全に寛ぎモードな私を
黒のトレンチコートを羽織った翔ちゃんが、立ったまま見下ろす。
「俺、メールしたんだけど」
「え? そうなの?気付かなかった。
ご飯食べるでしょ?」
「……あぁ」
「ちょっと待ってね。これ食べてから作るから」
そう言って再び視線をチョコレートへ戻して、一粒を口の中に入れた。
甘い香りが広がって、言い表せない程の幸福感に包まれる。
ん~~美味しい。
やっぱり波留くんの作るお菓子は最高。
「………!」
ローテーブルの前の、ラグの上に座っている私。
いつもだったら寝室に行くはずの翔ちゃんが、後ろのソファに腰を下ろした。
「? 着替えてきたら?」
「……なに食ってんの」
「あ、これ波留くんのお店で買ったチョコレート。
明日沙月ちゃん達にも渡そうと思って、会社帰りに買ってきたの」
「……ふーん」