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第2章 ♥初顔合わせ

.｡.:* side 沙月 *:.｡.｡.:**:.｡.｡.:**:.｡.｡.:*


「……は？ もう１回言って」


土曜日、時刻は夜の８時。

転がっていた携帯の着信に気付いて、電話に出たはいいものの

相手の言葉が意味不明で、思わずそう聞き返した。


「莉央？ ちょっと聞こえてるの…」

『だから、今すぐ台場に来いっつってんの』

「え？ お台場？」

『あぁ、店の場所メールするから。
ぐずぐずしないで早くしろよボケ』


～～カッチーーン！！

突然電話掛けてきて、彼女に向けてボケとはなんだボケとは！

相変わらずの口の悪さにイラッときて、私はソファから勢いよく起き上がった。

見ていたお笑い番組のボリュームを下げる。


「なによいきなり！
だいたい今日は莉央が予定あるって言うから…」

『どうせテレビ見て寝っ転がってるんだろ？』

「………！！」

『暇してるって分かってるから。
文句言ってねぇで、さっさと着替えて支度しろよ』