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第2章 ♥初顔合わせ

楽しそうな莉央とは反対に、私の頭には大量のハテナマークが浮かぶ。

莉央が誰かを “ 優しい ” と褒めるなんてありえん！
彰くんって、誰かを君付けするのも珍しい！


……というより、それ以前に

その “ 彰くん ” ってのが男で、莉央の知り合いだと予測するとしても



～～～ “ アンジー ” って！！



「ねぇ何者！？ 外国の女性！？
一体どんな人達と飲んで…」

『あーやべー、超緊張してきた』

「……へっ！？」

『彰くんも兄貴も、なんで教えてくれねぇの？
知らなかったの俺だけ？』

「……り、莉央…」

『いやマジで笑いごとじゃねぇから。
見ろよ鳥肌スゲーんだけど！』


もしもーし！
もしもーし！！

ご機嫌どころか相当楽しそうだな！
誰と一緒に笑い合ってるのよあんたは！！

今私と電話してるって分かってますー！？

てゆーか
兄貴って翔ちゃんのことよね！？



「い、一体なんなの……？」



感情出さない
滅多に笑わない
テンション常に氷点下


会社では一定してクールを気取ってる男のくせに

本人だとは到底思えないはしゃぎっぷりなんですけど……