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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第3章 ♥ご機嫌カレシ
「沙月、こっち」
「………」
「はは、何放心してんだよ」
右手と右足を同時に出して、ロボットのような動きでなんとか席まで辿り着いたけど
ニヤニヤ笑う翔ちゃんが近付いてきて、私の体は再び固まった。
「顔真っ赤だぜ。さっきまでの勢いはどうしたよ」
「……だ、だ、だって…」
・名のある海賊達のコンファレンス
・各国のプリンス達による密会
……暗くてそれぞれの顔がよく見えないけど
パニックで真っ白な頭に、瞬時にそんなイメージワードが浮かんだ。
それに
「聞こえてんのか?」
楽しそうに笑う翔ちゃんも、相乗効果なのかすっごくかっこよくて。
「沙月、俺を見ろって」
「………!」
「目回ってっけど、大丈夫か?」
「………っ///」
……やっぱり翔ちゃんはいい男だ。
私の顔を覗き込むその鋭い視線……
や、やばい。
ほんとドキドキする。