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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第3章 ♥ご機嫌カレシ
……衝撃が、2倍。
美味しそうなオードブルは、キレイに残っているけど
空のワインボトルが3本並んだそのテーブル。
紹介するといった、彼女が顔を上げると同時に
……昨日、会社で見た……よく知るその人が振り返った。
「か、かっ……」
「あれ、綾瀬?」
「~~~加賀谷さん……っ!!」
なぜここに!?
今日は休みですけど!!
いや、休みだからこうして飲んで……ってどうして!?
「なんだ、結局綾瀬も来たんだ」
白い歯を見せて、加賀谷さんが私を見上げて笑った。
……ハードワックスでスタイリングしたベリーショート。
少しだけ日焼けした肌。
翔ちゃんと同じ全身ブラックの夏服を着た彼は、間違い無く本人だ。
「な、なんで加賀谷さんがここに…っ」
「宮本から聞いてねぇの?
俺、今日あいつとデートしてたんだよ」
「デート!?」
「そう、江ノ島の水族館。
一緒に手拍子したんだぜ」
「……はい!?」
「海辺のカフェで、2人してパンケーキ食った。
宮本は……なんだっけ、エッグスベネなんとか」
「………」
「綾瀬と一度行ったっつってたけど。
お前ら、オシャレな休日を過ごしてんだな」