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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第3章 ♥ご機嫌カレシ
……彼氏の友達に向けて、自分を紹介してもらうという状況
過去、何度か経験してきたけど
「………っ」
“ 何よりも大事にしたい人 ”
“ 世界で1番大切な恋人 ”
こんな最上級の言葉で、伝えてもらったことがあっただろうか。
……それに、何よりもその相手が……
「沙月、ここ座って」
横に移動した莉央が座ってた位置に、導かれるまま腰掛ける。
……もう、雲の上にでも乗っているような感覚だ。
一度正面を見ると、立花さんが優しい笑顔で私を見つめていて
その横で翔ちゃんが…… ・・・ん?
~~~翔ちゃんどうした!
ちょっと目が潤んでるんですけど!?
か、感動して泣きたいのは私だっつーの……
「俺も、莉央と同じなんだ」
「………!」
その美しい声にハッと我に返った。
……恐る恐る、莉央と反対側に顔を向けると……
「自分の命に変えてでも
一生守り続けたい、大切な人がいる」
「………!!」
「職業柄、心が繋がる友人が出来難いんだけど
……逢えてよかった」
そう言って、彼はグラスをテーブルの上に置くと
痺れるような笑顔を見せた。
「初めまして、七瀬隼人です」