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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第4章 ♥こいつが1番カッコイイ
え!? 泥酔!?
その言葉に驚いて勢いよく左に顔を向けると、莉央がワインを一気に呷ったところだった。
……ふ、普通に見えるけど……
「アラ遼。なぜ分かるの?」
「今日、俺達昼間から酒飲んでるんです」
「でもあんたたち強いんでショ?」
「はい。……でも」
視線を合わせない莉央を見て、加賀谷さんはふっと笑う。
「……本人に自覚は無いけど
今日一日、俺の為に相当無理させちまって」
「………!」
「だから、早く休ませてやりたい」
……無理をさせた……?
一瞬切ない笑顔を浮かべたから、ドキンと心臓が跳ねる。
加賀谷さんは立ち上がると、莉央の肩を掴んだ。
「宮本、立てよ。
店の出口まで送ってやるから」
「……は?」
「お前は綾瀬と先に帰りな。
俺はもう少しこの人達と一緒に居たいから」
「……な、に言ってんの、お前」
「……!」
り、莉央の呂律がまわっていない…!
同じく莉央の状態に気付いた皆に向けて、加賀谷さんは笑うと
私を見て小さく頷いた。
「綾瀬。
来たばっかりで悪いけど、よろしくな」