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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第4章 ♥こいつが1番カッコイイ
……名残惜しい、と言うのが正直な気持ち。
史上最強の豪華な宴なんだから、私もまだここに居たい
だけど
「宮本、ほら行くぞ」
「……痛ってぇな」
「お前マジで歩けるか?」
「………」
「ったく、後半飛ばしすぎなんだよ」
加賀谷さんに凭れかかるようにして立ち上がった莉央の
意識が半分無いのは間違いなさそうだから、私も慌ててバッグを持った。
財布を取り出そうとした手を、七瀬さんに止められる。
「……じゃあ、また……」
既に歩き始めた2人の後ろで、ぺこりと頭を下げると
……顔を上げた私に、4人は最高の笑顔を見せてくれた。
「沙月、今度はサシ飲みしまショ♪」
「すぐタクシー拾えよ、沙月」
「また一緒に飲もうね」
「気を付けて帰ってね」
……まだ、夢の中にいるみたいだ。
もっといっぱい話をしたかったし、この人達をもっと知りたい。
だけど、きっとまた逢える。
そんな期待を胸に、私はもう一度深くお辞儀をして
加賀谷さんと莉央の後に続いた。