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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第2章 ♥初顔合わせ
都心から私鉄に乗って15分、お台場と呼ばれる臨海エリア。
東京湾とレインボーブリッジを一望できる、絶景のテラス席。
「あ゛ぁぁぁ暑っっいワァ~~~」
日が落ちて、キャンドルライトがムードの良く揺れる中
そんな雰囲気をブチ壊すように、アンジーの太い声が辺り全体に響き渡った。
「立花、エアコン付けて~~。アタシ溶けちゃう~~」
「夜景が見える席がいいって言ったの、アンジーだろ?」
「なんでこんなに暑いのヨ~~異常気象ヨ~~」
「もう7月だからね」
1本目のフルボトル、ピュリニー・モンラッシェも既に空になったので
メニューを選んでいると、テーブルの上で携帯が振動した。
「周りのバカップルが更に気温を上げてんのよ!
間違いないわ!」
「アンジーごめん、ちょっと電話」
「腹立つわぁぁ」
「うん、分かった。次何飲むか選んでて?」
アンジーにメニューを渡して、着信画面に視線を戻すと
その珍しい相手に思わず2度見してしまった。
「もしもし、莉央?」