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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第5章 ♥離れないで
……後ろにいるというカップルから、見えないように
こうして背凭れのあるベンチに押し倒されたわけだけど……
「……莉央」
「なに」
「困る」
「……なにが?」
私のおでこにかかった髪を、指で丁寧にかき分けて
莉央が私の上に軽く体重を乗せて、見下ろしてきた。
……だめ、やめて。
その瞳……吸い込まれる。
ドキドキし過ぎて苦しい。
「その目で見るの、やめて」
「……?」
「私、獲物にされたみたい」
「……ははっ」
小声で告げた私の上で、莉央が楽しそうに目を細めた。
……ねぇ、笑いごとじゃないんだってば。
貴方の長いまつげの下で、ギラリと光る瞳が
私を丸裸にして、全身にとんでもない刺激を与えて……
「よく分かってるじゃん」
「………!」
「腹減ってんだよ」
……その低い声に、ゾクリと背中が震える。
莉央の親指が、私の下唇を引っ張った。
「唇・胸・腹……どこまで喰っていい?」
「………!!」
「もっと深いトコロまで、お前の指が届かない奥の奥まで」
「~~~!!///」
「……骨の髄まで、愛し尽くしていい?」