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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第5章 ♥離れないで
止まらないと囁かれた低い声で、ゾクゾクと体が震える。
~~って、ほんとダメだってば……!
「莉央、ストップ!」
「無理」
「だめ、見られちゃうから…」
「いいよ別に」
~~い、いいわけないでしょーが!
何か理由何か理由、莉央を止める理由・・・そうだ!!
「~~翔ちゃん!」
「………!」
「……翔ちゃん達に見つかってもいいの?」
「………」
「か、加賀谷さんだって……すぐそこにいるのよ?」
……見事に、莉央の唇と手がピタッと止まった。
「………」
ゆらりと体を起こして……私を見下ろしてくる。
……わー、目つき悪……
ものすっごい睨まれてる~~
「……すげー温度差」
「……えっ!?」
ボソッと呟いた莉央が、ふっと視線を逸らした。
「俺は今お前が欲しくて抱きたくて、堪んねぇのに」
「………!!」
「周りなんてどーでもいいくらい、沙月しか見えねぇのに」
「~~~!!」
爆弾を落とされて、再びフリーズ。
固まった私の手を、莉央は自分の左胸にあてさせた。
「分かんねぇ?」
「………っ」
「……誰のせいで、こうなってると思ってんだよ」