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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第5章 ♥離れないで
海を背にして公園を歩きながら、莉央が大きく溜息を漏らす。
繋いだ手を離そうとしたから、慌てて強く腕を絡めた。
「だって超気になるんだもん!
鬼盛りパンケーキって、あの海沿いの店でしょ?
春菜と一緒にいた美少年って誰よ?」
「誰でもいい。
俺は今、沙月の事しか考えてないから」
「美少年ってことは年下? 助手してるから大学の学生?」
「~~さらっと流してんじゃねーよ!」
「え?」
「しかも的を得たこと言いやがって…」
「何怒ってるの?」
「……っ だからお前は昔から……」
……結局いつもと同じ説教をされて
いつもと同じような会話に戻ってしまったけど
“ 取り戻した心は、お前だけの為にある ”
“ 沙月が一生笑っていられるように
俺が、全てを懸けてお前を守るから ”
これからの甘い夜に期待をする、私の心には
莉央が伝えてくれた “ 光 ” が、いつまでも輝いていた。
“ お前は俺の。誰にも渡さない ”
“ 愛してるよ、沙月 ”
.。.:* To be continued *:.。.。.:**❤