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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
「接客業未経験だけど…っていうか、アルバイト自体したことないけど」
「………っ」
「頑張れば俺でも出来そうじゃない?」
「だ、だめ!」
自分が年上ってことも、いい大人ってことも、ここが外だってことも忘れて
私はもう必死でユキの体をぎゅっと抱きしめた。
……この美しい細い体に
袖を捲った白シャツを着て、ダークブラウンのエプロンをかけたら……
〜〜〜みんな惚れちゃう!!
「お、お金持ちなんだから、ユキはバイトなんてしなくてもいいでしょ!」
「でもみんな結構やってるんだよね」
「周りはいいの!
単位ギリギリなんだから、学業に専念しなよ!」
「……またそれ言う。
友達にも、店員とか似合いそうって結構薦められてるんだよ?」
「そりゃ私も激しく同意だけど、絶対ダメ!
絶対反対!」
私に羽交い締めにされたユキが、不思議そうに見つめてくる。
「どうして?」
「………」
……こーいう所は、鈍感なんだから。
“俺といると、すっげー楽しいよ。
楽しいし、気持ちいいし、きっと新しい春ちゃんを発見できるよ ”
イケメンって自覚があるなら、自ら私のライバルを増やさないで。
貴方は私にとって
かっこよくて可愛い、何よりも大切な彼氏なの。
「……心も体も、大嫉妬しちゃうからよ」
♫⁺ おしまい ♫⁺・*:..。♫⁺*゚¨゚゚・*:..。..