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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
……波打っていたハートが、一瞬で爆発。
「~~先に言うなんてズルい!///」
「あはは、だって春ちゃんが分かりやすく動揺するから」
「ほ、本当に遼くんとは何もないってば…」
「はいはい、ちゃんと分かってるよ」
「……っ///」
私の頭をポンポン叩いてから、落としたバッグを拾うと
ユキはもう片方の手で私を引き寄せて、再び並木道を歩き始めた。
「駅前のカフェで、朝ゴハン買って帰らない?
寝る前に部屋で食べようよ」
「……ま、待って、足がガクガクして……」
「え? なんで?」
「………」
あなたの極上のキスと、愛の言葉のせいですって
素直に言うのが悔しくて、私はユキの腕にしがみついた。
……胸がキュンキュンして、止まらない。
「俺、あのカフェでバイトしようかな」
「……えっ!?」
「そしたら出勤する春ちゃんにいつでも逢えるし。
義兄さんの監視もできるし」
楽しそうに笑うユキの発言で、心臓が違ったドキドキに変わった。
……遼くんの監視…ってくだりじゃない。
私の頭の中に、カフェの店員になったユキの姿が現れて……