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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第6章 ☆SS1: 春雪~キミと出逢った季節~
.。.:* side 莉央 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
─── 新人のミスだけならまだマシだった。
上司の尻拭いっつー面倒な後始末まで加わり
余計な手間がかかったせいで、結局家に着いたのは夜中の3時。
イラつく脳を落ち着かせる為に、ウォッカを呷ってすぐベッドに潜りこんだ。
……それでも
朝の8時の今でもこうして寝ていられるのは、今日が土曜で休みだからだ。
「………」
……寝室のドアが開けっ放しで
その先のリビングから、連続してインターホンの鳴る音が響く。
半分寝惚けた頭でも、その来客を無視することを瞬時に決めて
布団をかぶり、再び目を閉じて眠りに着こうとした……
その時
RRRRRR・・
RRRRRR・・・
RRRRRR・・・・
「………」
マナーモードに切り替えていない、枕元の携帯。
けたたましい着信音が、目覚まし以上の爆音で耳を劈いた。
「……クソ、あの女……」