この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
rena's world story★a.n.r.r.y
第6章 繋がる心

……胸が熱くなって、涙が溢れてしまう。
この涙が今日何度目かなんて、もう数え切れない。
「……好きだよ、瑠璃」
「……んっ……」
「好きだ」
唇が重なって、覆いかぶさる彼の体に手を回した。
……蓮に、出逢えて良かった。
蓮の恋人になれて……本当に良かった。
「……ねぇ、蓮」
キスの雨を降らす、蓮の頬を両手で包んで
私はそっと彼を見上げる。
「あのね……」
「うん?」
「……お腹すいた」
「………!」
ドキドキしながら告げた私の一言と同時に
蓮がバッと体を起こした。
「……本当?」
「うん///」
「食べられるの?」
見開かれた瞳を見つめ返して、私はもう一度コクリと頷いた。
驚きながらも、どこかホッとした蓮の表情を見て
込み上げる思いで胸がいっぱいになる。
「何が食べたい?
何でもいいよ、俺作るし…」
「あの定食屋さん、まだやってるかしら?」
「……! あぁ、確か灯りがついてた。
帰りに見たよ」
「じゃあ、そこがいいな。
でも蓮、お風呂入った後だけど……」
「いいよ、すぐ行こう」

